東京都心の緑をめぐる ―都立芝公園―
皆さんこんにちは。
日本翻訳センターのRです。
今回から不定期で「東京都心の緑をめぐる」と題し、
その名の通り、東京のそれも都心エリアの「緑のある」場所をご紹介したいと思います。
なぜ緑のある場所?かと言いますと、
それは…
グリーンは当社のコーポレートカラーだからです!
そして…
私Rはすでに数十年東京に住んでいますが、
相変わらず緑が少ないと感じているのです。
厳密にいうと、
どうやらここ半世紀ほどの間に、東京の緑地は10倍以上増えているそう。
ですから、「緑が少ない」というのは実は正しくないのかもしれません。
ただ、なんというか
「『勢い』のある、遊具よりも建物よりも木々が主役の緑地が増えてほしい。」という
超個人的な思いを持つRが見つけた、都心エリアの緑をご紹介していきたいと思います。
「東京都心の緑をめぐる」、
その第1回は、当社からほど近い「都立芝公園」です。
おすすめスポットとして写真付きで紹介しておりますので、
お仕事の合間に、気分転換に、
ぜひ立ち寄ってみてください。
東京都心の緑をめぐる ―都立芝公園―
1. 芝公園に行ってみました
2. 芝公園のおすすめスポット3選
① もみじ谷(19号地)~23号地
② 芝東照宮
③ 梅園エリア
3. おわりに
1. 芝公園に行ってみました
芝公園は港区芝にあります。
東京タワーがあるところ、と言えばわかりやすいでしょうか。
東京タワーは観光スポットですので、人も集まりますが、
その眼下に広がる芝公園は普段は人も多すぎず少なすぎず、
なかなか気分の良い公園です。
芝は1873年(明治6)に日本で初めての「公園」として
上野、浅草、深川、飛鳥山と共に指定された歴史ある公園です。
ここで都立芝公園の園内マップを見てみてみましょう。
https://www.tokyo-park.or.jp/park/map/shiba_map.pdf
こちらを見るとわかるように、増上寺やプリンスホテルをぐるりと取り囲むように緑地があります。
この緑地が芝公園なのです。
え?緑少なくない…?ほとんどがお寺やホテル…。
と思われたでしょうか。
はい。私もそう思いました。
明治に芝公園が造園された頃は、
宗教施設である増上寺と公園が一体だったので、
お寺の緑も公園の緑地でした。
ちなみに東京プリンスホテルは、
増上寺の境内だったところに1964年の東京オリンピックの際に建てられたそうですので、
この土地も開園当時は芝公園だったのですね。
増上寺にもホテルの敷地内にも緑は多いですし、一般の人も散策できますが、
都立公園とは運営が別なので、このマップでは空白になっています。
このように縁取りのようになってしまっている芝公園ですが、
意外と土地が起伏に富み、
自然の勢いを感じることのできる面白さがあるのです。
2. 芝公園のおすすめスポット3選
① もみじ谷(19号地)~23号地
名前の通り、紅葉の多いスポットです。
9種類の紅葉が植えられており、秋~冬にかけて見頃ですが、
春夏は青々としたもみじが清々しい。
公園の一角ですので、うっそうとした自然界の谷とは比べるべくもありませんが、
ちょっとしたアップダウンや滝、小川もあり、
日常の中に現れれば十分非日常感があるのではないでしょうか。
この人工の谷、そしてもみじ滝を造ったのは長岡安平という造園家で、
滝を造成したのは、もともとこの辺りに天然の滝があり、
また山の中のような風情も残っていたからと言われているそうです。
もみじ谷のある19号地を抜けて横断歩道を渡ると23号地というエリアです。
ここも一見よくある散歩道ですが、
高く伸びたメタセコイアを中心にイチョウやクスノキなど、大木ばかりです。
見上げるとなかなか迫力がありますよ。
② 芝東照宮
東照宮と言えば徳川家康公。
なんとこちらの芝東照宮は四大東照宮の一つだそうです。
現在ではコンパクトに見える東照宮なのですが、
元々は徳川家の菩提寺である増上寺の境内にあったそうです。
家康公が自ら命じて作らせ、
増上寺に祀るよう遺言したという等身大のご神像(東京都重要文化財に指定)があります。
そしてもう一つ。
こちらの境内には東京都の天然記念物に指定されているイチョウの木があります。
1641年(寛永18)に江戸幕府三代将軍・徳川家光により、神社のご造替の際に植えられたと伝わっています。
一目でただならぬ存在感を放っている大イチョウ。
戦禍を免れ、樹齢400年近くともいわれています。
人工的に植えられた樹ではありますが、もはやこの土地で最も古い生命体かもしれません。
人間など足元にも及ばない、植物のパワーを感じますね。
③ 梅園エリア
寒い2月~3月にかけて、美しい花と香りで楽しませてくれる梅の木。
夏は青々として元気いっぱいです。
江戸時代は新宿角筈にあった「銀世界」という梅林がこちらに移植されたそうです。
銀世界と呼ばれたということは、白梅が多かったのでしょうか。
現在は紅梅はもちろん桃の木も植えられていました。
2月には梅まつりというイベントもあるそうですよ。
そしてR的No.1はこちらの大きなタブノキ。
梅園の隣に生えているのですが、とにかく立派です。
タブノキはクスノキ科の木で、こちらは樹齢約200年。
幹周りは4~5m近くあるという大木です。
植樹されたのか、元々この土地に自生していたのか不明のようですが、
今は支えの棒などに守られています。
まだまだ数百年は生きるのかな…自然は尊いですね。
3. おわりに
東京都心の「緑」をご紹介するブログ、第1回「都立芝公園」はいかがでしたでしょうか。
折しも7月9日にG7香川・高松都市大臣会合が開かれました。
日本が取り組むべき課題として
「温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにするには、日本の都市における緑地はまだ不十分だ。
官民が連携して都市の緑地の確保を図ることが重要だ」と
日本の斉藤大臣が述べたそうです。
ぜひ、一刻も早く取り組んでいただきたいですね。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230709/k10014123191000.html
スマホをしまってしばし樹々を眺めたり、セミの声を聞いたり、
思いがけず歴史をリアルに感じたりしていると、
気分がリフレッシュされるかもしれません。
暑い夏、わざわざ公園へ行こうなどとはなかなか思わないかもしれませんが、
近くに立ち寄られた際には、ぜひ異空間へ寄り道してみてください。
そしてもしお時間がありましたら、
芝公園近くの当社、
日本翻訳センターにもお立ち寄りくださいませ。
おわり
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