江戸の文化を楽しむ ~入谷朝顔市~
皆さまこんにちは、総務部のMです。
暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
この季節になると、
風鈴、金魚、浴衣、盆踊り、夏祭り、花火、団扇、
鰻、心太、甘酒、打ち水、怪談会などといった
江戸文化を彷彿させる夏ならではのものが思い浮かびますね。
またこれらの行事や生活様式、食文化は、
日本翻訳センターが位置するここ東京において今も多くが受け継がれ、
暑い夏を涼しく過ごす工夫として生活の一部となっています。
特に東京の下町には上野、浅草、両国、深川など、
皆さま一度はお耳にされたことがある江戸情緒あふれる街が数多くあり、
祭りや伝統行事が盛んに行われています。
残念ながら近年はコロナ禍による祭りなどの中止が相次いでおりましたが、
上野近くの台東区入谷にある真源寺の境内と寺院前の言問通りにおいて
先日4年ぶりに「入谷朝顔まつり」(7/6~7/8)が開催されたので、
早速行って参りました。
ちなみに、真源寺は入谷鬼子母神(いりやきしもじん)の名称で有名な寺院であり、
「入谷朝顔まつり」は日本最大の朝顔と言われています。
時刻は午後2時過ぎ。
地下鉄最寄り駅からはすでに団扇を仰ぎながら朝顔市へ向かう人が列をなしています。
中には浴衣を着ている方々も。
さすがは、同じく7月に開催される「浅草寺ほおずき市」と並んで
下町の夏の風物詩として親しまれているだけあり、
通り沿いには朝顔を並べた露店や食べ物を売る屋台などが軒を連ね、
多くの人でごった返しています。
しかしながら、いつ行ってもこの祭りならではの雰囲気と熱気はワクワクしますね。
やっと朝顔販売のブースに到着しました。
あれっ!?朝顔がない。1つもない…。
近くにいる法被を着た入谷朝顔実行委員会の方に尋ねたら、
「朝顔はもう10時頃完売しちゃったよー。お天気も良かったしね~。」
「えええーっ!!朝顔を買おうと思っていたのに…」
…というわけで、
綺麗に咲いている色々な品種の朝顔が見たい、
もしくは朝顔を購入したい場合は、朝早く祭りの会場に行くのが良さそうです。
次回は早朝にチャレンジしたいと思います。
ところで、そもそもなぜこの地で朝顔市が開かれるようになったのでしょう??
入谷朝顔実行委員会の方に頂いたパンフレットによると、
朝顔は奈良時代に薬草として日本に伝わり栽培されていたが、
徐々に花の美しさが評価され、江戸時代中期以降には観賞用として朝顔が大ブームに。
各地で多種多様な品種を改良して品評会が開かれ、
葛飾北斎や歌川広重など数多くの浮世絵にも登場するほどの人気だったそうです。
そして中でも入谷周辺では朝顔の栽培が盛んに行われ、
真源寺の敷地内で披露したことが「入谷朝顔市」の始まりとも言われています。
また朝顔は、末広がりの形状で縁起が良く薬草として伝来した経緯から、
「無病息災」に通ずるとも言われています。
見た目の美しさや華やかさもさることながら、
とても験がいい花なのですね。
その後並ぶこと約20分余り。
入谷鬼子母神で参拝した後、
今度は境内において朝顔まつりの期間中にだけ授与されるという、
可愛らしい朝顔の造花がついたお守りを授かりました。
授けられる際には、お経を唱えながら火打石をカチカチと打ち鳴らして
清めてくださいます。
“無病息災で過ごせると言われる朝顔にあやかって、
今年の暑い夏も健康で元気に過ごせますように。”
朝顔は購入できませんでしたが、
入谷鬼子母神でのお参りや、
びっしりと並ぶ屋台も見尽くすことができ、とても楽しいひと時でした。
もうすぐ8月。
これから夏本番となりますが、熱中症に気を付けて皆さまもどうぞご自愛下さい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
おわり
国内や海外の四季折々の自然や生活の様子、
またJTCスタッフの撮影したひとコマなどを紹介しています。
ぜひのぞいてみてください。
Instagramはこちら
Contact Us お見積もり・ご相談・翻訳者登録
お見積り依頼を頂いた翌営業日中に担当者からご連絡します。