え? その言葉、英語ネイティブに通じない?!
みなさまこんにちは、営業企画部のIです。
キャッチコピー、スマホ、サラリーマン。
日常的によく使われる、カタカナだから、ふと英語かなと思われるような、これらの言葉。
そう、これらは日本独特な言葉のひとつである、「和製英語」です。
これらの英語らしき言葉たちは、翻訳の現場でも度々登場します。
本日は、知っているようで知らない日本語の「和製英語」についてお伝えします。
翻訳ご発注担当者様の参考となれば幸いです。
え? その言葉、英語ネイティブに通じない?!
1. それ、英語ではなく日本語(和製英語)です
2. それも、英語ではなく日本語(カタカナ語)です
3. 英語由来ではないカタカナ語
4. やはり英訳はネイティブの視点が大事!
おわりに
1. それ、英語ではなく日本語(和製英語)です
英語のようでいて、英語圏では通じない和製英語。
英語の言葉を日本語の感覚で組み合わせたり、省略して使ったりしている言葉は
「和製英語」と言われます。
これら和製英語は、私たち日本語ネイティブの視点から、
日本独自の意味合いで使われているものが多く、
英語ネイティブには通じなかったり、別の意味に捉えられてしまったりする言葉が多くあります。
ここで、和製英語のよく見かける例を紹介します。
- サラリーマン:「salary」と「man」を組み合わせた言葉。「office worker」や「employee」と言われます。
- アフターサービス:「after」と「service」を組み合わせた言葉。「after-sales service」や「customer service」が一般的です。
- メールマガジン:「mail」と「magazine」を組み合わせた言葉。「email newsletter」や「e-newsletter」が使われます。
- ペットボトル: 「PET bottle」。素材のポリエチレンテレフタートの略がPETのため、
日本ではペットボトルとなりましたが、「plastic bottle」が正解。 - タッチパネル:「touch panel」としてしまうと通じません。「touch screen」が正しいです。
- ノートパソコン:「note computer」から作られた言葉。英語圏では「laptop PC」と言われます。
- キャッチコピー:「catch」と「copy」の組み合わせた言い方。英語では「slogan」や「tagline」、「catchword」などを使うのが一般的のようです。
- トップメッセージ:「top」と「message」を組み合わせた言葉。「President’s Message」や「CEO’s Message」と書きます。
- アプリ:「application」の略語。英語では「application」と書くか、「app」と省略することが多いです。
- スマホ:「smart phone」を略した言葉。英語では「smart phone」よりも「cell phone」や「mobile phone」が一般的のようです。
2. それも、英語ではなく日本語(カタカナ語)です
和製英語と似て非なるものとして、「カタカナ語」があります。
英語やその他の外国語を日本語読みしてカタカナで表記される外来語のことを指します。
英語由来のカタカナ語が多く使われていますが、
英語本来の意味とは異なる使い方をされている言葉も多くあります。
日本語ネイティブの視点で、カタカナ語をそのまま英訳してしまうと、
英語として誤った意味になることもあるため、
英語ネイティブに正しく伝わる表現に修正する必要があります。
どのようなものがあるのか見てみましょう。
- ホームページ:日本では企業等のWebサイトそのものを指すことが多いですが、
英語ではウェブサイトの入り口として作られたページ、
つまり日本でいう「トップページ」のみを意味します。
Webサイトを指す場合の「ホームページ」は、英語では「website」となります。 - クレーム:日本では「顧客からの苦情」というニュアンスで用いられますが、
英語では「要求」、「主張」という意味合いが強い言葉です。英語では「complaint」などを使います。 - テキスト:日本では「教科書」という意味ですが、英語でテキストは「文字」という意味です。
翻訳の際には「textbook」にしないと通じません。 - メリット/デメリット:日本の意味合いとしては「利点/不利益」といったかたちになりますが、
英語本来の意味は「長所/短所」であり、カタカナ語とは微妙にニュアンスが違います。
英訳する際には「pros/cons」などとするのが適切です。 - ユニーク:カタカナ語では、「おもしろい」といった意味合いを含みますが、
英語では「個性的な」「唯一無二の」といったニュアンスです。
英語でユニークなおもしろさを表現したい場合は、「unconventional」や「eccentric」、
もしくは「idiosyncratic」などが考えられます。
3. 英語由来ではないカタカナ語
「カタカナ語」には、英語以外の言語が由来の言葉もあります。
こうした英語以外のカタカナ語も英語ネイティブには伝わらないため、
日英翻訳の際には正しい英語に直すことが必要です。
英語以外の言語が由来のカタカナ語の例がこちらです。
- カルテ:ドイツ語の「karte」が由来のカタカナ語です。日英翻訳の際には
「medical record」と書きます。 - アルバイト:ドイツ語の「arbeit」が由来のカタカナ語です。翻訳の際には
「part-time job」や「part-time work」を使用します。
ちなみに、ドイツ語で「arbeit」は単に「働く」ことを表します。 - アンケート:フランス語の「enquête」が由来のカタカナ語です。日英翻訳の際には
「survey」を使います。
4. やはりネイティブの視点が大事!
英語的には間違いであるカタカナ語や和製英語による誤訳を防止するには、
英語ネイティブの翻訳者に翻訳を依頼することが有効です。
カタカナ語や和製英語以外にも、日本人翻訳者が英語へ翻訳した場合、
文法的に問題がなくてもどこか日本語的な感覚が残る英文に仕上がってしまうことがあります。
英語ネイティブにも違和感なく伝わる英訳のためには、
日本語と英訳を見比べる対訳チェックをするか、翻訳をネイティブ翻訳者にご依頼するなど、
ネイティブ翻訳者/チェッカーの目を入れて作業することが大事です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
一見、英語らしいようで、そうでない日本語たち。
通じそうで通じない、誤って伝わってしまう、などということにならないよう、
翻訳案件のご担当者様へのご参考になれば幸いです。
当然、翻訳会社へ外注される際には、翻訳会社側は熟知していますので、
心配はないと思います。
しかし、翻訳会社の仕上りを、お客様側で念のため確認したい、といった場合には、
留意するポイントのひとつになるかもしれません。
日本翻訳センターでも、多くの実績がありますので、安心してご依頼ください。
日本翻訳センターでは、特にご要望が無い限り、
英語ネイティブの翻訳者が日英訳をした後に、
日本語ネイティブの翻訳者がチェックをしています。
そのため、英語ネイティブの視点で適確な英訳をすることが可能です。
みなさまのご要望に沿えるよう、ご相談も承っておりますので、
日本翻訳センターへ、是非一度ご相談ください。
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おわり
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