豆知識 JTC ブログ

豆知識 JTC ブログ 2024.07.12

口頭でのアルファベットスペルの伝え方

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皆さまこんにちは、営業企画部のIです。


電話で話すとき、相手に自分のメールアドレスを伝えたり、
逆に相手からメールアドレスを教えてもらったりする場面って、よくありますよね。

アドレスを正確に伝えないと、1文字間違うだけでも届かないのがメール。

そんな時、自分が発したアルファベットを、相手がうまく聞き取れなかったり、
逆に相手が発したアルファベットを自分の方が聞き取れず、
復唱時の確認で、困ったりしたご経験はないでしょうか?
きっと、誰しも心当たりがあることと思います。

そうなんです。
「T」と言っても「P」と聞こえたり、「M」が「N」に聞こえたり、
口頭で伝えるって、意外と間違いが発生しやすいものなのです。


本日は、そのような電話口でのスペルの伝達ミスを防ぐために有効な方法をお伝えいたします。

これを覚えておけば役に立つこと間違いなし。
さっそく見ていきましょう!

口頭でのアルファベットスペルの伝え方

目次
1. 口頭でアルファベットを正しく伝える方法とは
2. 欧文通話表とは?
3. 使用する際の注意点
おわりに

1. 口頭でアルファベットを正しく伝える方法とは

以下では、電話の際など、口頭でアルファベットを相手にきちんと伝える際の方法をご説明します。

たとえば、「メールアドレスはjtc@・・・です」と伝える場合、
普通は、「jtc@」の部分を、
口頭で「ジェー(J)、ティー(T)、シー(C)、アットマークです」と伝えると思います。

しかし、それだけでは相手がきちんと聞き取れたかどうかわかりません。
そこで、すかさずその後に、以下のように補足するのです。
「ジャパンのジェー(J)、東京のティー(T)、チャイナのシー(C)です。」
そうすると、相手は「あ、なるほど、わかりました。」となります。

相手は、自分が聞こえた音だけで判断するのではなく、
そのアルファベットが使われる具体的な言葉を手掛かりにすることにより、
正しくアルファベットを認識することができるのです。

ちなみに、英語で伝える場合は、例えば、「J for Japan, T for Tokyo, C for China」となります。

2. 欧文通話法とは?

先ほど、そのアルファベットが使われる具体的な言葉を補足する方法をご紹介しました。
具体的な言葉は、どんなものを選べばよいのでしょうか。
この後紹介する表を参考にしてみるのが良いのかもしれません。

以下に紹介した表は、総務省令無線局運用規則に、欧文通話表として明記されているものです。
フォネティックコードと呼ばれることもあります。

これはもともと、無線でコミュニケーションをとる際に、
言葉(アルファベット)を正確に相手に伝達する方法として考案されたもの。
無線は電話と同じで、口頭でのやり取りによりメッセージを相手に伝え、理解しなければなりません。
やはり多くの聞き間違いが発生し、それらを解決するために設けられたものだそうです。

ちなみに、欧文通話法は1つではなく、
例えば、国際民間航空機関(ICAO)のICAOアルファベットフォネティックアルファベットや、
NATOフォネティックコードのようなものも存在します。
航空、船舶、軍などの領域をはじめとして、世界中で使用されています。

これ以外にも、似たような独自のルールを設けている組織もあるそうです。
そして、業界ごとで、採用しているルールにも違いがあるとか。

欧文通話表

※「総務省令無線局運用規則別表第5号」より一部抜粋
https://www.tele.soumu.go.jp/horei/law_honbun/72393000.html

3. 使用する際の注意点

それでは、先ほど紹介したような表を参考にして、具体的に単語を補足して伝えることで、
正確に相手にアルファベットを伝えてみましょう。

さて、この方法を使う際には、上記の表の通りにしないといけないのでしょうか?
私の答えとしては、「いいえ」です。

お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
冒頭で「ジャパンのジェー(J)、東京のティー(T)、チャイナのシー(C)です。」についてご説明した際、
上記の表とは違った言葉を使用しました。
もし仮に、欧文通話法の通りであれば、
「ジュリエットのジェー(J)、タンゴのティー(T)、チャーリーのシー(C)です。」ということになります。

ただ、どうでしょうか? 
日本に住み、多くが日本語を母国語とする私たちにとっては、
ジュリエットよりジャパン、タンゴより、東京、
チャーリーよりチャイナの方が、なじみ深く、耳にもすっと入ってくるのではないかと思います。

私は日本語でのやり取りの中で違和感のない言葉が良いと考え、
「ジャパン、東京、チャイナ」を選んだわけです。
ちなみに、わかりやすいからと言って、相手を不快にさせるような言葉は選ばず、
できるだけ、一般的で間違いのない言葉を使いましょう。

そうです、目的はあくまで「アルファベットをわかりやすく相手に伝えること」
大事なことは、表を参考にしつつも、相手やシチュエーションに応じて、
わかりやすく、違和感の少ない言葉で補足するというのが、
コミュニケーションとしてベターな方法なのではないかと思います。

おわりに 

  
                     
いかがでしたでしょうか?
電話で話す機会のある方は、是非今日から使ってみてください。

皆さまの部署に、海外の企業からお電話がくることもあるかもしれません。
その時は、あなたのメールアドレスを、口頭でわかりやすく伝えてみてくださいね。
うまくいったら教えてください。

そして、もし海外の企業とお仕事をすることになり、翻訳が必要になった場合には、
私たち日本翻訳センターへお声かけください。

日本翻訳センターでは、英語や中国語などのメジャー言語だけでなく、
アジアやヨーロッパのマイナー言語も取り扱っています。
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