クォーテーションマークに注意!?
皆さまこんにちは、営業企画部のIです。
今回のテーマはクォーテーションマーク。
過去に、他の記事で少し触れたことがありましたが、
今回はクォーテーションマークにスポットを当ててご紹介したいと思います。
(参考:ご存じですか?英文ライティングのルール2)
普段、あまり英語に触れないよ、という方でも、
「“ ”」や「‘ ’」の記号が、英文の中に書かれているのを、目にしたことがあるのではないでしょうか?
そう、このクォーテーションマーク(引用符)と呼ばれる記号は、
簡単にいうと、日本語で言うところの、引用符(「 」 かぎ括弧)のようなものです。
形が違うだけで日本語の引用符と同じように使えばよいのではと思いがちです。
でも、やはり、使い方や意味は、日本語の括弧とは少し違っています。
今回はそんな、わかりそうでわからないという方のため、
クォーテーションマークの正しい使い方をご紹介。
これを覚えておけば役に立つこと間違いなし。
さっそく見ていきましょう!
クォーテーションマークに注意!?
1. クォーテーションマークはどう使う?
2. ダブル? シングル?
3. 引用文の中でのクォーテーションマークの使い方
おわりに
1. クォーテーションマークはどう使う?
日本語の場合、引用符は、言葉を強調したい時などに使うことが多いと思います。
早速ですが、なんと英語では強調したい場合には使われません!
え、そうなの?!
そう思った方は、意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか?
個人的には、この点が日本語の引用符の使い方と、
最も異なる部分ではないかと思っています。
英語では、クォーテーションマークは、他の文章を引用する場合や、
書籍などを記載する場合、皮肉な意味で言葉を使う場合、などに使われます。
ですから、ある言葉を強調したいなあという時に、クォーテーションマークを使ってしまうと、
なんと、皮肉の意味ととらえられてしまう恐れがあります!
そんなつもりじゃなかったのに~!
とならないように、気を付けてくださいね。
他の文章を引用する場合や、書籍などを記載する場合、については、
まあそうかなと理解できますが、まさか皮肉の意味があるとは!
ちなみに、英語で強調を表現する場合には、イタリック(斜体)、太字、
下線のいずれかが使われます。
◇参考例文:
これは「良い翻訳」ですね。 ※「良い翻訳」という意味。
・アメリカ英語: This is a “good translation.” ※「良くない翻訳」という意味。
・イギリス英語: This is a ‘good translation’. ※「良くない翻訳」という意味。
2. ダブル? シングル?
どちらになさいますか?
えーと、ダブルで。
かしこまりました。
そうです、おいしいですよね、ウイスキー。
いえいえ、ウイスキーのことではありませんよ!
もちろん、今はクォーテーションマークの話です。
クォーテーションマークには、
「“ ”」ダブルクォーテーションと、「‘ ’」シングルクォーテーションの2種類があります。
それぞれの使い方については、厳密なルールがあるわけではありませんが、
一般的には、アメリカ英語ではダブルクォーテーションが使われ、
イギリス英語ではシングルクォーテーションが使われる、といった違いがあります。
アメリカ英語とイギリス英語の違いがここにも。
◇参考例文:
「JTCはなんて素敵な翻訳会社なんでしょう!」と彼女は言った。
・アメリカ英語: She said, “JTC is such a wonderful translation company!”
・イギリス英語: She said, ‘JTC is such a wonderful translation company!’
3. 引用符の中でのクォーテーションマークの使い方
日本語では、引用符の中で引用符を使う場合は、
「 」(かぎ括弧)の中で、『 』(二重かぎ括弧)を使うのが一般的です。
さて、英語の場合はどうでしょうか?
英語でも、引用符がついた文中で、さらにクオーテーションを用いる場合には、
異なる種類のクオーテーションを使います。
例えば、アメリカ英語の場合はダブルクォーテーションで囲まれた文中では、
シングルクォーテーションを使います。
そして、イギリス英語は逆に、シングルクォーテーションで囲まれた文中に、
ダブルクォーテーションを使います。
◇参考例文:
「『良い翻訳が欲しい』と言うことは、『JTCに翻訳して欲しい』と言うことと同じだわ」と彼女は彼に優しく伝えました。
・アメリカ英語: “Saying ‘I want a good translation’ is the same as saying ‘I want it translated by JTC,’” she told him kindly.
・イギリス英語: ‘Saying “I want a good translation” is the same as saying “I want it translated by JTC”’, she told him kindly.
おわりに
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでくれたあなたは、もうすっかり、クォーテーションマークの専門家です!
次回英文を目にする機会があったら、是非クォーテーションマークを探してみてください。
もし、ウイスキーを片手に英語を読むなら、もちろんシングルでもダブルでもお好きな方を。
そして、クォーテーションマークを見つけたら、きっと、こんな風に思うことがあるでしょう。
「ああ、きちんとルール通りに英語を書いているな。」
「この本は、アメリカ英語スタイル。でも、この雑誌は、イギリス英語で書かれているわ。」
「それにしても、日本翻訳センターの英訳はいいなあ。」
あれ?
みなさま、くれぐれも、飲みすぎには注意です!
日本翻訳センターには、
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おわり
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