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豆知識 JTC ブログ 2025.04.11

好調のインバウンド!!! 
子ども連れ観光客はどんな旅をする?

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皆さまこんにちは。
日本翻訳センターのRです。

すっかり春らしい陽気になりましたね。

さてこのJTCブログ、インバウンドに関する記事が続いておりますが、
今回も少々深堀りしてみたいと思います。

当社は東京タワーの麓にあるせいか、会社周辺では本当によく観光客を見かけます。
お子さんを連れたご家族もよく見ます。

今回は、特に子ども連れの海外観光客についてリサーチしてみました。

好調のインバウンド!!! 子ども連れ観光客はどんな旅をする?

目次
1. インバウンド活況はわかった。どこの国からどんな属性の人たちが来ているのか?
2. 滞在日数はどれくらい?場所は?
3. 子ども連れ旅行、日本で見たい/やりたいことは? 
4. そもそも家族にとって旅行とは?
おわりに

1. インバウンド活況はわかった。どこの国からどんな属性の人たちが来ているのか?

国土交通省観光庁の「訪日外国人の消費動向 2023年 年次報告書」¹をベースにさまざまなソースをあたり、
子ども連れのインバウンド日本旅行について調べてみました。

まず訪日客(観光客だけでなく、ビジネスでの訪日も含む)の男女比で見ると、
男性53.4%、女性46.6%だそうです。

一見同じくらいの比率ですが、もう少し詳しく見てみると
アジア圏の国からは女性客が50%を超え、
その一方で、インド~ヨーロッパ圏を見ると、男性が70%とのこと。
実は地域差がずいぶんありそうですね。

構成としては、家族や親族での旅行が28.4%、一人旅が25.6%、
友人との旅行19.5%、夫婦やパートナーとの旅行が18.8%だそうです。
ビジネス・トリップもあるでしょうから一概には言えませんが、
インド、英国、ロシアからの訪日客は一人旅が50%だそうで、
これもちょっと目を引きますね。

こちらの報告書によりますと、
消費額の多い国・地域はやはり近隣の東アジア圏(①台湾 ②中国 ③韓国)、
続いて米国、そして割合としては減りますが、東南アジアやヨーロッパ各国等が続きます。

残念ながら子ども連れ(未就学児~ティーンエイジャー)の割合や人数などは、
はっきりとしたデータが無いようです。

2. 滞在日数はどれくらい?場所は?

滞在日数ですが、これがまた興味深い。
全体で平均すると1~2週間程度が最も多いそうです。
なんともうらやましい限りです。

「今年は日本に行ってみよう!」などと、日本各地の旅を企画するのでしょうか。
団体旅行やパッケージよりも、個別での旅行手配が多く、実に85%に上るそう。
自分たちであれこれプランを立てるのでしょう。

個人旅行者向けのオーダーメイドガイドや日本の秘境を歩くツアーなど、
ユニークなサービスが多々あるようです。

子ども連れならばなおさら、自分たちのペースで旅をしたいですよね。

近隣諸国からは、もっと気軽に来るからか(リピーターも多い?)、
短い3~5日が多いようです。

宿泊数としては、東京都(1,975万人)、大阪府(1,028万人)、京都府(617万人)がトップ3。²
しかし、日程に余裕のある場合やリピーターはもちろんさらにディープな場所を目指します。

例えば、以下のような場所がおすすめされています。
・尾道、しまなみ海道
・金沢
・熊野古道
・知床
・日光
・佐渡島

書いていてなんだかワクワクしてきました。

3. 子ども連れ旅行、日本で見たい/やりたいことは?

 
日本でのアクティビティについての情報源は圧倒的にウェブだそうです。

出発前に得た旅行情報源で役に立ったものは、
「動画サイト」(35.2%)、「SNS」(32.5%)、「個人のブログ」(27.4%)の順で多い」¹そうです。

実際に行ってどうだったか、注意事項や、+αの情報などがあるのでしょう。
特に、子ども連れには大事ですね。

ちなみにBOUTIQUE JAPAN³というサイトでは、25のファミリー向けアクティビティを紹介しています。
https://boutiquejapan.com/family/

その一部を紹介しますと…
1. 新幹線に乗る
2. 長野県へ温泉に入る猿を見に行く
3. 相撲観戦
4. 太鼓のレッスン
5. 奈良または宮島(安芸)で鹿と交流
6. 宿坊に泊まる
7. ジブリ美術館を探検
8. 大阪と沖縄の世界レベルの水族館に行く
9. 富士登山
10. 嵐山の竹林を歩く

その他、多くのおすすめがされていますが、
他にも実体験を綴ったウェブサイトや動画の多いこと!

検索数でのトップ2は1位奈良公園、2位伏見稲荷大社だそうです。

どちらも、鑑賞や見学だけでなく、体験するタイプの観光地な気がします。
鹿と触れ合える…わけではなく、まあ少々怖い時もありますが、
鹿せんべいをあげたり、たまには触らせてくれる鹿もいるようです。

伏見稲荷も、あの美しい鳥居をくぐって上までお参りに行くのは、
なかなかのチェレンジですよね。

実はこの稲荷山は標高233m。
「お山めぐり」をすると2時間ほどかかるそうです。
私も実は、上までお参りしたことがありません…。

そして、もちろんテーマパークも人気です。
東京ディズニーランド、ディズニーシーはさることながら、
日光江戸村、ジブリパーク、各地の忍者屋敷、ユニバーサルスタジオジャパン…

日本初のキャラクター関連では、
ハロー・キティ、ポケモン、ドラえもん、ニンテンドー…のキャラクターがテーマの施設やショップ、
カフェも数多くあります。
こう見ていくと、日本も1回の旅行ではとても足りませんね!

アクティビティは、特に特別なことはありません。
回転寿司、渋谷のスクランブル交差点を渡る、お好み焼きやうどん作り、
博物館で江戸時代体験、浅草散歩…

外国から来た子どもたちには目新しいことばかりではないでしょうか。
ローカルなお祭りや、縁日などに出会えると、さらに楽しそうですね。

4. そもそも家族にとって旅行とは?

家族旅行とは何でしょうか。

家族みんなで、日常を離れ、未知の体験をする。
それによって、なにかに興味を持ったり、
ふだん気付かなかった一面を垣間見たり、一緒に失敗をして笑ったりしながら
家族の絆が強まるのかもしれません。

特に外国人観光客の皆さんのブログなどを見ていると、
「一緒に体験する」ということに重きを置いている気がします。

子どもに経験させるだけでなく、
大人も一緒に「初心者として」参加する楽しみがありますね。

おわりに

旅行先としての日本は、なかなかに興味深いところのようです。

東洋の一角、周辺諸国と似た部分もあれば、全く違うところもある。
私たちが海外旅行をしてもそうですが、
知っているつもりでも、聞くと見るとでは大違い。

しかも、旅行はしやすくなっていますよね。
10年ほど前までは、日本は外国語の標識が少なすぎる、Wi-Fiがなかなか無い等
聞かれたものですが、だいぶ改善されているようです。

そして、日本は安全です。

海外旅行と言えば、楽しい一方でスリや盗難に遭ったりする心配をしなければなりませんが、
日本ではその心配が少ないですよね。
特に危険な場所は少ないですし、観光地であれば夜も人通りが多いので、
迷子や事故にさえ気を付けていれば大丈夫なのではないでしょうか。

今回は子ども連れの旅行についてリサーチしてみました。
皆さまのアイデアの一助になれましたら幸いです。

日本翻訳センターでは、インバウンド関連の仕事も多くさせていただいております。
ウェブサイトの多言語化、パンフレットやメニューの翻訳などなど、
ノウハウも積んでおりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

おわり

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参考文献
¹訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2023 年 年次報告書
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001742979.pdf
²最新統計から見る、2023年の都道府県別宿泊・訪問の現状
https://japan-guide.co.jp/blog/stay-and-visit-rate-2023/
³BOUTIQUE JAPAN
https://boutiquejapan.com/family/

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