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    ~そんな日本的なマネジメントではだめだ、その声への対応は?~
コミュニケーション 2021.05.14

海外とビジネスをする時のヒント① 
~そんな日本的なマネジメントではだめだ、その声への対応は?~

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皆さまこんにちは、日本翻訳センターK.A.です。

このブログコーナーは、私たち(翻訳者の方々および社員)が、
日頃から触れている翻訳やその他業務を通じて感じることを、
海外とのビジネスや交流に関して、そのヒントにしていただければ、と思い発信をしていきます。
お気軽にお読みいただき、皆さまの何らかの参考になりましたら幸甚です。

今回より「海外とビジネスをする時のヒント」を取り上げていきます。

私は大学卒業後は「海外で仕事をしたい」との希望で商社に入り、
米国とインドネシア、タイに駐在をして、
あれこれ失敗を含めて経験を重ね、海外でのビジネスの現場にいました。

そこでの失敗談や経験談を
独断と偏見も入ってしまうかもしれませんが
こちらのブログにて綴っていきます。

その第一回目は「そんな日本的なマネジメントではだめだ、その声への対応は?」です。

そんな日本的なマネジメントではだめだ、その声への対応は?

さて、皆さまはこのタイトルを見てどんな内容をご想像されたでしょうか?

日本のやり方を踏襲することなく現地化を進めることを書いた記事かな、と思われた方もいらっしゃるでしょう。 
ROMANS DO
(正確には、When in Rome do as the Romans do.:ローマではローマ人のするようにせよ, 郷に入っては郷に従え)
をイメージされている方も少なくないでしょうか。

一方、このブログではその真逆のことをお伝えしたいと思います。

以前にお伝えした「ステレオタイプ
(過去のブログ参照:
【異文化を考える時に②】~ステレオタイプに気を付けましょう~ )での話になりますが、

まじめな日本の方は、
現地スタッフから
「そんな日本のマネジメントのやり方では現地にはそぐわない」
と言われると
「そうか、確かに郷に入れば郷に従え、だよな」
と引くことが多くあります。

国内では部下に厳しい対応をしていた上司も、
海外でのマネジメントになると自信のなさ(その多くは日本語以外での対応のために生じています)から、
このような対応になることも少なくありません。

この「日本的ではだめ」との言葉は、日本で仕事をやってきた日本人であれば、
「過去は変えられないのでどうしようもない」「日本人をやめないと解決できない(?)」
といった考えにもたどり着きかねません。

そもそも、その海外日系企業等の現場でマネジメントを担っている、
その国、現地管理職の方の対応は満点か?といえば、
そうでないことも多々あります。

また勘のいい現地スタッフは
このmagic-wordは日本人マネジャー撃退には一番効く
ということも薄々気づいています。

(つまりこのwordingは単に
Bluff=はったり・威嚇の可能性もあるということです)

 さて、このような言いがかり(!?)への対処法は、
シンプルに論理的な対応をすれば良いということになります。

「あなたのような日本的なやり方では私は理解できない」と言われたら
「どこが日本的なのか?それを指摘して欲しい、間違っていたら正すから」という対応がその対応例になります。

ローコンテクスト(過去のブログ参照:【異文化を考える時に①】~ローコンテクストとハイコンテクスト~)で考え、
ロジカルな説明での対応、これがマネジャーとしてグローバル環境下での効果的な対応になります。
(マネジャーがうまくマネジメントできないのは、どこかの国風のやり方でなく、その方個人のやり方に問題があるという考えが圧倒的です)

そもそも、「マネジメント」という考え方は
「人が人を管理する」という一番難しい課題を、
多民族国家である米国で
あれこれ研究され体系化されたものです。

それを日本に輸入して
「マネジメント」という経営学が出来上がっているので、
日本的マネジメントといっても
根幹は米国流であり、
国の違いは枝葉の部分であることが大半です。

例えば、日本的な「報告・連絡・相談」も
マネジャーと部下の適切なコミュニケーションやり方」に帰着します。

だからグローバルな対応とは、
これらのマネジメントの素養ぶれない自分軸をしっかり持って、論理的に進めれば、何も怖いものはありません。
要は、論理的に考え判断をしていくこと
透明性公平性を担保しながら、自分の考えを丁寧に説明できれば十分です。

「所詮、人が人を管理する、簡単に上手くはいかない。
ぶれない自分軸といった一貫性も大事ですが、
臨機応変に相手によっての個別対応といった柔軟性が必要なこともある。」

この一貫性と柔軟性といった矛盾の上にマネジメントは成り立っているんだと認識し、
Bluffにひるまずやって行けばいいということです。

現在もいくつかの会社さんで実施している海外赴任前研修では、今回のような対応策を必ずお伝えしています。
皆さまも変な脅しにひるむことなく、相手との折衝を堂々とやっていただければ、と思っています。

今回は(今回も・・汗)私のかなり限られた経験での持論ですが、
何よりも最後までお読みいただきありがとうございました。

ご参考にしていただければ幸甚です。

おわり

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