コミュニケーションのseeds
―ビジネスパーソンのための「美術鑑賞」 はじめの一歩①―
皆さんこんにちは。日本翻訳センターのRです。
翻訳会社が美術?と思われましたでしょうか?
実は弊社では、
美術館、博物館やギャラリーといった美術に関わる業界の
クライアントのお手伝いもさせていただいております。
ところで、ビジネスパーソンのための美術鑑賞とは、どういうことでしょう?
美術に触れると何かビジネスに役立つことがあるのでしょうか?
このテーマを考えた理由の一つは、
「ビジネスパーソンに本当に必要なのは教養である」という趣旨の考え方が、
どうやら世界中で定説になっているらしいことにありました。
ここ数年、日本でもこの切り口での書籍や記事を多く見かけます。
海外では「アート」と「ビジネス」をリンクさせた学部を持つ大学も多く存在していますし、
「アート思考」「デザイン思考」というビジネスアプローチもありますね。
とは言え、ここでは「ビジネスパーソンと教養」といった専門的なお話ではなく、
美術鑑賞はじめの一歩、つまり「美術を見に行こう!」という
お誘いのようなお話をさせていただきます。
本題に入る前に…
そもそも「美術」とは何でしょう?
小学館デジタル大辞泉によると、
『視覚的、空間的な美を表現する造形芸術。
絵画・彫刻・建築・工芸など。
明治時代は、広く文学・音楽なども含めていった。「古美術」「仏教美術」』
と、定義されています。
…堅苦しさ満載ですが、ひるまず先へ進みましょう。
ビジネスパーソンに美術鑑賞をおすすめする3つの理由
私がビジネスパーソンに美術鑑賞をおすすめする理由は大きく以下の3つです。
②ものの考え方や捉え方、視点に変化や多様性が生まれる
③コミュニケーションのseedsが見つかる
美術に触れることで、
直接的に営業力が上がったり、
ただちにスキル・アップしたりすることはありません。
堅苦しいことは考えず、
興味の向いたこと、気になることだけに注目して、
純粋に楽しみましょう。
人生にワクワクすることが増えて、
その結果、人間としてより「おもしろ味」がでる(かもしれない)、
その結果仕事にもプラスになる可能性がある、というくらいの期待値です。
本日は
ビジネスパーソンに美術鑑賞をおすすめする3つの理由の中の
①「自分の世界を広げることができる」についてお話しします。
自分の世界を広げることができる
つまり、楽しいことや好きなことが増える!
美術系の展覧会と言えば
レンブラントやフェルメール、ピカソやモネ、メトロポリタン美術館といった西洋美術。
日本の美術家ですと葛飾北斎や伊藤若冲、草間彌生や村上隆などが世界的に有名ですね。
建築やデザインももちろん主要分野です。
また、美術館や博物館は建物自体が有名な建築家によるものや歴史的建造物であることも多く、
展覧会を見なくても、
散歩がてらお茶やランチをするだけに立ち寄っても良いような美術館もあります。
国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
東京都現代美術館|MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
三菱一号館美術館 | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館
企画展の切り口も多様です。
例えば、昨年東京国立博物館で開催された特別展「桃山―天下人の100年」などは、
コロナ禍の中でも、美術や歴史好きの方々の間でとても高く評価されていました。
特別展「桃山―天下人の100年」:東京国立博物館
美術史で言う「桃山時代」、
戦国時代のエッセンスを詰め込んだような100年にフォーカスし、
美術を縦軸に文化がどのように花開き、歴史を彩っていたかを総覧する
素晴らしい展覧会でした。
国宝級の小袖(着物)や屏風(狩野探幽、長谷川等伯…)、
書画(信長、秀吉、家康の直筆が並んでいました)、日本刀や甲冑、茶道具…。
何かに興味を持って訪れ、また別の素晴らしいものに出会う喜びがあります。
おすすめ展覧会7選
最後に、東京でこれからしばらく見られそうな展覧会の中から、
興味深いものをいくつかセレクトしてみました。
東京だけでも500以上の施設やギャラリーがあります。
展覧会情報サイトなどを参考に、ぜひいろいろと訪れてみてください。
―おすすめ展覧会―
佐藤可士和展
佐藤可士和展|企画展|展覧会|国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO
美を結ぶ。美をひらく。 美の交流が生んだ6つの物語
リニューアル・オープン記念展 Ⅲ 美を結ぶ。美をひらく。 美の交流が生んだ6つの物語 サントリー美術館
トランスレーションズ展 ― 「わかりあえなさ」をわかりあおう
21_21 DESIGN SIGHT | GALLERY 1&2
謳う建築
建築倉庫
日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵
日本のたてもの―自然素材を活かす伝統の技と知恵:東京国立博物館・国立科学博物館・国立近現代建築資料館
眠り展:アートと生きること
眠り展:アートと生きること ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで | 東京国立近代美術館
20世紀のポスター「図像と文字の風景」ビジュアルコミュニケーションは可能か?
東京都庭園美術館|TOKYO METROPOLITAN TEIEN ART MUSEUM
*スケジュールや開館時間が変わることがありますので、事前チェックは忘れずに。
また、コロナの関係でチケットが「事前予約のみ」の場合もありますので、ご注意ください。
次回は、
コミュニケーションのseeds
―ビジネスパーソンのための「美術鑑賞」 はじめの一歩②―
②ものの考え方や捉え方、視点に変化や多様性が生まれる
についてお話しします。
すてきな美術体験を!
ありがとうございました。
日本翻訳センターの美術関連の実績はこちら→
Contact Us お見積もり・ご相談・翻訳者登録
お見積り依頼を頂いた翌営業日中に担当者からご連絡します。